真夏のキャンプは高原で!野辺山でお気楽ハンモック泊

Text: SU
「今日も厳しい暑さになりそうです。お出かけの際は熱中症にご注意ください。」
毎年夏になると朝の情報番組から流れてくる、お決まりのフレーズ。
いとも簡単に観測史上最高の気温を更新するような今の時代において、真夏にアウトドアで過ごすのはもはや正気の沙汰ではないのかもしれない、とすら感じる。

むせかえるような暑さの中で過ごすのが苦手な僕は、夏になると決まって高地へ足を運ぶ。
近場のキャンプ場よりはちょっと時間がかかるけど、着いてからの過ごしやすさを考えるとその時間は全く苦にならないし、道中の寄り道などむしろ旅感もあって良い。
標高1000m以上にもなれば、真夏でも気温は上がっても約30度。
日向にいれば汗ばむことはあるが、木陰に吹く風は心地よく、日が暮れると肌寒いぐらいまで気温が下がることもある。
暑さ対策のための道具も不要で身軽になり、出発の準備から現地での設営撤収までラクになる、とても合理的な過ごし方だ。

今回のキャンプでは、とことん身軽さを追求するため、テントは張らずにハンモックで寝床を作ることにした。
布を木にくくりつけるだけで設営できるツリーハンモックは、キャンプの中でも特にミニマムな過ごし方のひとつ。
開放的でダイレクトに自然を感じることができ、独特の浮遊感も相まってのんびりとチルするのにもってこいだ。

ツリーハンモックの設営には、適切な距離に2本の木が並んでいることが必須条件。
そもそも木がないと張ることはできないが、あったとしても木の太さや間隔などの都合でうまく張れないことも…。
そんな時は車のルーフラックを活用するという方法もおすすめ。
車種や装備にもよるが、なかなか適した場所が見つからない時には、こんな方法があることも覚えておくと、いざという時に役に立つかもしれない。

設営が終わったところで、さっそくハンモックに揺られながら、しばし貸切の景色を堪能。
何も考えずにぼーっと過ごす、心休まる時間。

何もしないと決めていたので、道具も最低限。
サイドテーブルにバーナーとライト1つ、あとは水筒と食料のみ。
バッグ1つに収まってしまう量で、準備にかかる時間も労力も、ないに等しい。
あとはひたすらのんびりとひとり時間を満喫するだけだ。

ハンモックの高さをうまく合わせれば、チェアすら不要。
もし何かの理由で車を動かさなければいけなくなったとしても、着脱は10秒足らずでできてしまうので全く問題ない。
五光牧場のフィールドは傾斜があることで有名だが、浮いているのだからそれすら関係ない。

ちょっとくつろいだあとは、就寝に向けてタープをセット。
晴れていればタープも不要だが、夜露で湿気がつくのを防いだり、不意に雨が降るかもしれないことを考えると、備えておいて損はないだろう。

タープを張り終えたところで、今度は横になってまたまたまったり。
風の吹くまま気の向くまま、ハンモックに身を委ね、何もせずただ優雅な時間を味わう昼下がり。

今回使用したハンモックは、ウクライナのアウトドアブランド「LELEKA HAMMOCK」の軽量ハンモック。

通常のナイロンより通気性が高い、リップストップモノライトメッシュ生地が使われているのが特徴。暑い時期の快適性をさらに向上させてくれる。
逆に寒い時期は防寒性が低そうに感じるが、体熱を効率的にアンダーキルトへと伝えることができるため、保温性が高まるそうだ。

極度の虫嫌いというわけではないが、寝ている時に虫の羽音に眠りを妨げられたくない僕にとっては、モスキートメッシュも欠かせないアイテム。
これで安眠のための準備は整った。
この日の天気は晴れ。夜の気温は約20度弱。風もない。
外で寝るのにこれ以上ないぐらいのベストコンディションの中、寝袋に包まった。

まだ夜が明けきらないうちから、鳥の鳴き声が聞こえてくる。
鳥のさえずり、と言うとロマンチックで聞こえはいいが、間近で聞くと想像以上に音が大きく、とてもじゃないけど寝てなんていられない。
もっとゆっくり寝ていたいのに、と思いながら渋々身体を起こす。
自然に癒されに来たはずが、まさか安眠を邪魔されるとは…。

トイレがてらカメラ片手に森の中を歩く。
木立の合間から美しい朝陽が差し込んでくる。

過ごしやすい気候の中、貸切のフィールドを満喫した二日間。
立派なカラマツの木々に囲まれた五光牧場は、ハンモックキャンプにおすすめのフィールドだ。
Location
五光牧場オートキャンプ場