neru mag vol.33「アルミダッチとホットサンドメーカー」
ども 連投のネルマガです。
よく考えたら、アルミダッチとホットサンドメーカーのメルマガをあまり書いてなかった。。
そんな事情から、ようやく発売というタイミングで駆け込みのメルマガです。
まずはアルミダッチから!
キャンパーの皆さん、ダッチオーブン持っている方も多いのではないでしょうか?
うちにもあります。ダッチオーブン。それも2つ。
何回使ったかな。
最初の頃は使いましたよ。しかも美味しくできる!
これぞキャンプの醍醐味。
でも、使った後の手入れが面倒。。
この手入れ自体嫌いじゃないんですが、時間が足りない。
もっとやりたいこといっぱいあるし。
そして地味に困るのが、持ち運び。
大きいし、重い。
そしてなんかぶつけちゃいけない気がするので大事に運ぶ。
最終的に、ダッチオーブンを使うにはよっしゃやるぞ!と気合が必要になる。
結果、特別な時しか使わなくなる。
道具はやっぱり使ってなんぼ。
もっと使いやすく、日常的に使えるようにできないかなと思ったのが今回の開発のきっかけ。
もちろんアルミのダッチオーブン自体は既に販売されいるので、同じものをneru design worksで作る必要はないですよね。
作りたかったのは手軽に使えるサイズのアルミダッチオーブン。
そして、ピカピカ綺麗なのではなく、手加工の跡が感じられるダッチオーブン。
使う楽しさと、持つ喜びを感じられるような道具。
![neru design works AL Dutch](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0550/0577/4023/files/S__47915047.jpg?v=1629106961)
そんなコンセプトから出来上がったのが今回のアルミダッチオーブン。
まず、驚くのはその軽さ。持ってみると皆さんびっくりします。
持ち運びもラフに扱えるし、特別な手入れも必要なし。
半年以上、使い終わったら普通に洗って、道具入れに入れてガチャガチャ運んでますが問題なし。
サイズはお米2合炊き(3合でもなんとかいけます)で、CUBEのCOVEAにぴったりなサイズ感。このサイズ感がいい。
キャンプで料理する場合、余った分を翌日食べることはほとんどないと思います。
このくらいのサイズのダッチオーブンで1食分を料理して食べきる。
日常的に使う道具としては、このくらいがちょうどいい。
ベースはREADYMADE PRODUCTSさんのROUND SOLIDを使わせていただきましたが、このサイズ感がほんとに素晴らしい。
それから、大事なポイントが、道具としての佇まい。
工業製品ではなく、手作りの跡を残すことで、存在感を持たせたかった。
だけど、木と違ってハンドメイドで作るわけにもいかない。
そこで蓋の意匠はアナログ的な手法で表現しました。
Yanspoonでお馴染みのyangraverさんに木型を掘ってもらってこれを天面のデザインに採用しています。
加えて、アルミ鋳造で作ったダッチオーブンを、わざわざ研磨しています。
この研磨も、ピカピカに仕上げるのではなく、仕事の跡を残した仕上げにしています。
金属を使いながら、金属を感じさせない。
使う楽しさと、持つ喜びを感じられるような道具。
最近のキャンプで最も使用している道具かもしれません。
個人的にヒット商品。
外でも家でも、日常的にずっと使える。そんな道具になってくれたと思います。
次に、ホットサンドメーカー。
以前、メルマガで書いたことがありますが、私が昔から使っているバウルーの旧品は、現行品と違ってテフロン加工などされていないアルミ製。
これが好きすぎて、メーカーに復刻をお願いしたくらいです。
昔のような手間のかかる作り方はできないと断られましたが。。
フライパンも含めて、テフロン加工は便利だと思うのですが10年、20年使えるかというと、どうしても劣化してしまう。
だからずっとバウルーの旧品を使ってきました。
大好きなバウルーですが、一つだけ気になっていたのが本体が2つに分離しないこと。
ホットサンドを作るときに、地味に不便なんですよね。
それなら作ろうと思ったのがきっかけです。
そして、どうせオリジナルで型から作るならと、いくつか工夫をしています。
まず、重量。
せっかくアルミで作るなら軽くすればいいのですが、ダッチオーブンとは逆で、敢えて本体を肉厚にして重く作っています。
ホットサンドメーカーをガスバーナーの五徳に置いたとき、持ち手側が重くて傾いてしまうという経験ありませんか?
ずっと持っていなければならないのが嫌だったので、本体側を重くしてバランスが取れるようにしています。
次に持ち手。
大抵はグリップエンド部分に留め金があると思います。
でも、焼け具合を頻繁に確認するので、毎回留め金を外すのが面倒。。
ということで、思い切って留め金を無くしました(笑)
厚めのものを挟んだ場合、最初しっかり握る必要がありますが1回潰れてしまえば大丈夫。
グリップの中に磁石を仕込んであるので、収納時にバラバラになったりすることはありません。
意外と使い勝手良いポイントです。
もちろんグリップは削ってます!
あと、今回は耐熱シリコンverも用意しました。
焚き火で多少炙られても燃える心配なし。
グリップはネジ止めしてあるので、交換可能です。
それから、分離できる構造。
くっついてると、オープンにした状態で手を離せないので意外と不便。分離できた方が使いやすいと思うんですよね。
あと、何よりホットサンドしか作れない道具だと面白くない。
どうせなら、簡単なクッカーとして使いたい。
フライパンとまではいかなくても、焼くくらいならできるし片側は少し深めに設計しているので、アヒージョにもちょうど良い感じです。
あと、個人的にあまりホットサンドの耳を潰したくないのと密封して蒸気が逃げない構造にはしたくないので、細部に少し余裕を持たせた構造にしています。
耳の部分をカリカリに仕上げたい方、申し訳ありませんがここは自分の好み優先です(笑)
地味な部分もありますが、使ってみるとなるほどと思ってもらえると思います。
その他の特徴としてはアルミダッチと同じく、アルミ鋳造で磨き仕上げ。
五徳の上でガチャガチャやれば、すぐに傷が付くし焚き火でもラフに使って欲しいので、磨きの仕上げはダッチオーブンと同じ仕上げにしています。
パンに0/0の焼印が付くように内部に刻印することも考えましたが、クッカーとして使うのに、そこが凸凹だと手入れが面倒なのでやめました。道具なので使い勝手優先。
ざっと、特徴を書くとこんな感じですが、どちらもここに至るまでに色々悩んで検討してきたので、結構時間かかりましたね。
いつものことですが。。
お待たせしてしまい申し訳ありません。。
あとは、使用上の注意点についても触れておきます。
アルミのダッチやホットサンドは使ったことがないという方が多いと思いますが、炊飯で使うメスティンなら使ったことある方多いのではないでしょうか?
使い方や手入れ方法は、基本的に非コーティングのアルミ製メスティンと同じです。
アルマイトやテフロンといった加工はあくまでコーティングなので使っているうちに剥がれてしまいます。それならコーティングはせず、長く使って欲しいという考え方です。
どんな素材も同じですが、劣化するような後加工はせず、手入れしながら使っていくことでしか出てこない存在感みたいなものが好きなので、大体このパターンです。
ちょっとした手入れや工夫で長く使えるので、簡単に書いておきますね。
非コーティングのアルミ製品は、お米の研ぎ汁で煮ることで表面に皮膜を形成することができます。シーズニングみたいなものですね。使い始めに中性洗剤でよく洗ってから、シーズニングすることで、焦付きなどは随分緩和されると思います。
また、アルミの特徴は熱が伝わりやすく、冷めやすい点です。
特に強火で一気に加熱して炒め物などをすると、シーズニングをしても焦げ付く原因になりますので、火加減にはご注意ください。
クッカーとして使用する際は、”油を引いて火加減注意” です。
メスティンで炊飯以外の調理をしたことある方なら分かると思いますが、それほど難しいことではないので、是非使い倒してやってください。
Author : Neru