neru mag vol.19「メーカーとガレージブランド」
こんばんは。
ちょっとご無沙汰なネルマガです。
会社帰りにアプリをいじっていて携帯からでもメルマガ作成できることに今頃気が付きました。
とは言ってもメルマガの発行ペースがあがることはないと思いますが笑。
さて、今日のお題はメーカーとガレージブランド。
当たり前のことですが、メーカーは会社として経済活動を優先することが基本です。
簡単に言えば利益を出すことが大命題なわけです。
もちろん利益を出すことの中には、リスクの排除も含まれます。
私を含め多くの皆さんが会社勤めだと思いますので、この点は理解しやすいのではないないかと思います。
ただ、この当たり前のことが、モノ作りにとっては案外邪魔な訳です。
メーカーに勤めている方は思い当たる節がありませんか?
こうしてみたい、こうした方がいいのにと思うことも、色んな大人の事情というやつで実現しない訳です。
そういう事情が分かった上で改めて見回してみると、今の日本で生産されている商品に、トンがった商品がないことに妙に納得してしまいます。
日本のモノ作りが素晴らしいことは、今でも世界中で認知されていますが、この数十年で中身が大きく変わってしまいました。
ウォークマンのような新しい価値を創造できる日本のメーカーはほぼ皆無。
その代わり、アップルが生み出す新しい価値には、部品として多くの日本メーカーが採用されています。
多くのメーカーが新しい価値を創造するような最終商品の生産をやめ、部品のサプライヤーとして生き残りをかけているのはどうしてでしょうね?
世界の産業構造が変わったとか、難しいことは色んな本で語られているのでそんなことを書くつもりはありません。
個人的に単にやってやろうというチャレンジ精神の問題のような気がします。
特にアジア圏で仕事をすると、できない理由を語るようなことはほぼありません。
そう、マイナスのリスクを排除するというような思考はなく、とにかく皆チャレンジして成功をつかもうとしています。
多分、昔の日本もそんな感じだったはず。
なんだか勿体無いですよね。
そんな思いが、neru design worksの活動の背景にあります。
日本は、得意なことを伸ばすより、不得意なことをできるようにする教育が影響していると思いますが、ともすると、このリスク排除にばかり目が行きがちです。
採算が悪いから不採用。
大量生産できないから不採用。
市場が小さいから不採用。
そんな視点でモノ作りしていたら、面白いものができなくて当たり前なんですよね。
そんな視点をすっ飛ばしてモノ作りができるガレージブランドには、色んな可能性があると思います。
今回、企画中のオリジナルの琺瑯小皿。
普通なら、琺瑯メーカーが持っている型を使って塗装色とロゴを変える。
まして、小皿なんて単価が低いから作らない。
実際に、オリジナルサイズで作ろうとすると、型代などの初期投資が発生します。
そして作るものはアウトドア市場に存在しない小皿(笑)
会社で企画書を書いたら即NGですね。。
何個売れるか?
利益が出るか?
そんなことは、メーカーに任せておけば良し。
自分の欲しいもの。
あったらいいなと思うもの。
その視点だけでモノ作りしたっていいじゃない!。
モノ作りなんてそれが楽しいんだから。
というわけで、今日は長文だった割に、ご期待に応えられるようなネタが皆無だったと思いますが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
再販情報もなく申し訳ありません(笑)
現在、チャレンジ中の商品は以下の通りです。
・琺瑯の小皿
・アルミ製のホットサンドメーカー
・アルミ製の何か
・テント
・タープ
・鉄の何か
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Author : neru