neru mag vol.20「顔が見えるモノ作り」
こんばんは。
ひたすらランタンハンガーを仕上げていたneruです。
今日のお題は ”顔が見えるモノ作り” 。
皆さんお使いのテントやランタンを作っているメーカーの顔って分かりますか?
顔って言うと抽象的ですね。
メーカーのコンセプトとか思想、歴史などのストーリーが、何となくでも思い浮かぶ商品ってどのくらいありますか?
世の中にこれだけモノと情報が氾濫する中で、皆さんのモノを選ぶ基準は何でしょうか?
私にとっては、意外とこの”顔”が大事なんです。
以前、私が乗っていたDefenderというクルマ。
世の中の流行がどうなろうとも、頑なにそのフォルムを変えずに販売してきたクルマです。
もちろんクルマ自体も好きでしたが、それ以上に、Defenderのコンセプトや歴史自体が好きでした。
もちろん、そんなことは考えずに買っているものはたくさんありますが、長く使っているモノや、お気に入りのモノは、大抵 ”顔が見えるモノ”が多いです。
そんなこんなで、2014年にneru design worksを立ち上げた際に目標としたのが、”顔が見えるモノ作り”。
とは言ってもこれが意外と難しい。。
一生懸命その想いをモノに込めたとしても、必ずしもそれが相手に伝わるとは限りません。
かと言って、広告費をかけて想いを語るなんてことはできない訳で。
Instagramに限って話をすれば、リポストという方法で露出を増やしていけば、それだけフォロワーが増えそれによって認知も広がります。
でも、このやり方だと自分が決めたコンセプトとは異なる要素が入って来てしまいます。
つまり、neru design works という”顔”がぼやけてしまう。
フォロワーが増えてもそれでは意味がないので、今でも単なるリポストはしていません。
そして、今だに個人アカウントとneru design workのアカウントは、別アカウントで管理しています。
もちろん一緒にしてしまった方が、色々と楽なのですが、それぞれの世界観を出すには、別々の方が良い。
まぁ、個人アカウントの方の家ネタなんかは、モノ作りという部分でコンセプトが同じなので、世界観は同じかもしれませんが。。
いずれにしろ、やれる範囲で地道にやるしかない訳ですが、幸いなことに、この10年で個人レベルでの情報発信環境は劇的に整ってきています。
特に、言語化が苦手な日本人にとって、ビジュアルで伝えることのできるInstagramは、おそらく相性が良いはず。
そしてビジュアルで伝えきれないことはメルマガで。
あともう一つチャレンジしたい動画。
これはこれできっと面白いに違いない!
neru design worksと言えば・・・・
皆さんの中に何かしらの”顔”が思い浮かぶような、モノ作りを目指して頑張ろうと思います。
最後に、今回の写真に載せているランタンハンガー。
元はと言えば、Tentipi15のセンターポールが太すぎて市販のハンガーが使えないという友人の声がきっかけでできた作品。
だから名前は Kakeru15。
その後、通常の太さのポールのTentipi9でも使いたい、という声に応えて作ったのがKakeru9。
需要が少ないTentipi15用のハンガーなんて普通は作らない。
主役でもないハンガーにこだわるニーズなんて少数。
そんなことはない。
大量生産前提ではなく、少量生産でいいから本当に欲しい人に届けたい。
ランタンにも負けない存在感のハンガーを作りたい。
そんな思いで作った作品です。
素材は重量感のある鉄。
単なる塗装だと質感が出ないので黒染めにブラストをかけて表面の質感を出しています。
柔らかめのオイルレザーを巻いているので、革自体がポールの太さに合わせて徐々に変形していきます。
脇役ハンガーを手に取ってくれた人に、何かしらの”顔”が思い浮かんでくれるといいのですが。。
最後に再販情報。
先月、各商品の予約を取りましたので、今月はひたすら発送の日々です。
今月は新規の予約は取りませんので悪しからず。
8月はいくつかの商品で予約販売をする予定です。
メルマガもしくはInstagramにて予告しますので、宜しくお願いします。
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LOGのオーナー、neruが手掛けている自身のブランド「neru design works」で不定期配信しているメールマガジン。
通称「ネルマガ」。
neru design worksのLOGへの統合に伴い、今後の「ネルマガ」はLOGのメールマガジンから配信していきます。
また、「過去のネルマガを見たい」というご要望をこれまでにたくさんいただいていたので、LOGのジャーナルでアーカイブとして順次公開していきます。
どうぞご覧ください。
Author : neru