大阪環状線トレイルとは? るるぶから散歩の達人への道

 

LOGメンバーの笈川は、「山旅温泉同好会」なるアヤシゲな活動をしているんですが、その内容というのが、山手線を歩いて一周してみたり、みちのくトレイルを歩きに行ったはずなのに、八戸の飲み屋巡りに終始していたりと、かなりアレな雰囲気です。そして最新の旅では大阪環状線トレイルなるものを踏破してきたそうです……。そんな山旅温泉同好会の実態を探るべく、笈川、タケさん、ガッキーのメンバー3人を招集。先日、笈川と京都るるぶ旅を共にした、ライターサクライがツッコミまくります!

 

 

サクライ:笈川さんのインスタ見ましたよ。なんかまたしょうもなさそうなことしてましたね(笑)。

笈川:大阪環状線ってあるじゃないですか、アレを全部徒歩で制覇してみました。道中良さそうな飲食店を巡りつつ。

タケさん:天満駅スタートだったんだけど、危なくそこで終わっちゃうとこだったね。

ガッキー:最初に良い店に当たりすぎて、まったく進めなかった……。

サクライ:……、そもそも山旅温泉同好会の3人はどういう仲間なんですか?

笈川:もともと登山で繋がって、北アルプスとか南アルプスとかいろんな山に一緒に行ってたんです。

タケさん:その延長で、夏休みの旅とかも一緒に企画するようになって。

ガッキー:最初は山と秘湯を組み合わせるってところから始まったんですが、気付けば、山手線を一周したり、小豆島を原付でまわってみたり、脱線多めになってますね。

笈川:でも、山も一緒に行ってます!

タケさん:そうそう、雲ノ平とかも行ったしね!

笈川:行く時は行くんですよ!

 

 

サクライ:……、で、大阪環状線トレイルってなんなんですか?

笈川:去年やった徒歩で山手線一周っていうのが思いのほか楽しくて。じゃあ、次は大阪でしょうって流れですね。

タケさん:でも、山手線一周、予想以上にハードだったよね。

ガッキー:歩きすぎて疲れちゃって、大好きな銭湯をパスしましたもんね。

サクライ:それで、今回の大阪環状線トレイルはどういうルートでまわったんですか?

笈川:初日は天満駅から新今宮駅まで。2日目にその先をグルッと天満駅まで。

タケさん:いろいろ寄ってるんで総距離45kmくらい歩きましたからね。

笈川:でも、序盤でわかったのは、大阪は一駅でしっかり飲み歩いたほうが楽しいということ。

タケさん:たしかに(笑)。

サクライ:途中で飲みを入れながらってことですよね。壮大なハシゴ酒って感じか。

 

 

ガッキー:山でも街でも馴染む「LOG×TIL DSN MIL TRAIL PANTS」のテストも兼ねてたんですよね? LOGさんのアイテムって、街でも山でも使えるものが多いから、僕らみたいな旅のスタイルにも合うものが多いですよね。

笈川:急に宣伝入れてきたね(笑)。

サクライ:トレイルって言ってるけど、トレイル率ってどのくらい?

笈川:ゼロ! です!

サクライ:山で試せて、ないじゃん……。

ガッキー:最初は六甲山行こうとかもあったんですけどね。

タケさん:でも実際ハードですよ。足裏ずるむけましたもん。

 

 

サクライ:いまのところ、大阪飲み歩いて楽しかった、という話にしかなってませんが、大丈夫そうですか?

笈川:一応、大阪城だったり京セラドームなんかの名所もまわってますから!

タケさん:一応、ね。

サクライ:一応、聞きますけど旅のコンセプトは?

笈川:電車に乗っちゃったら今回の行程って一瞬なんですよ。でも、歩くことでその街を知る。

タケさん:おっ、それっぽい(笑)。

ガッキー:山手線のときもそうだったんですけど、1駅って電車だと2分とかで着くじゃないですか。でも歩くと1時間とかかかるんです。その間にはいろんな景色があって、さまざまな人の暮らしがある。そういうのって歩きじゃないと見えてこないんです。僕は大阪に住んでいたこともあるんですが、今回歩くことでいろんな新しい大阪を見れましたね。

サクライ:めっちゃ良いこと言ってくれるじゃないですか(笑)。

タケさん:一周っていうのもミソなんですよ。達成する喜びみたいなものもあるんです。そこが普通の街ブラとは大きな違いだと思います。しかも駅から駅だから、目的地が次々現れる。それをクリアしていく盛り上がりみたいなものもありますし。熊野古道もそうじゃないですか。○○王子っていう各ポイントをまわる。お遍路の何番札所とかもそう。昔の人も同じようなことやってたんじゃないかな。

 

 

サクライ:基本、現地ではずっと歩きなんですよね。なんで歩きにこだわるんですか? 

笈川:ハイカーですから。

サクライ:え? いまなんて?(笑)。

笈川:ゆっくり見られるという意味では、登山と一緒なんですよ。例えるなら電車を使っちゃうのは、ヘリで山頂まで行っちゃうのに似てると思います。

タケさん:そうそう。

笈川:道中って山でも街でもいろんな発見がありますからね。その部分を大切にしているというか。

 

 

サクライ:今回の大阪環状線トレイルではどういう発見が?

タケさん:大阪の地理感覚がついたことですかね。

サクライ:よっわ!

タケさん:いやいや。大阪って何度も来てるんですよ。でも電車とかタクシーで移動しているだけだと、地図なんかじっくり見ませんよね。

ガッキー:普通、どこかに行こうとしたら事前にGoogleで調べてから行きますよね。この3人旅で楽しいと思うのは現地合わせなところです。なんとなく行く場所は決めてますが、現地で臨機応変に変えていく。面白そうな路地があったら入ってみますし、入るお店も直感で決めたりもします。未知を知るという旅本来の楽しみ方ができているとは思うんですよね。

笈川:寄り道しようって思うのも、ゆっくり移動しているからだと思う。

タケさん:今回の大阪だって、電車だったら絶対に下りないような駅たくさんあったしね。でも、そういう名前も知らなかった街が意外に面白かったり。

 

 

サクライ:たしかに。山を歩くって基本的に誰かと同じルートになってきちゃうことが多いけど、街歩きってオリジナルを作りやすいですね。道の選択肢なんて膨大にあるし。

ガッキー:真面目なことをいうと、こういう街歩きを始めてから「自分って歩くことが好きなんだ」って思いました。もちろん登山も好きですし、目的のない街ブラも楽しい。歩く良さというものは、山だけ歩いてたら気づけてなかったかもしれません。

笈川:旅に山も街も関係ないですから。

タケさん:山だけにこだわらない。るるぶ登山とか言い出したのも、最初は山登った後に、街で一泊して遊ぼうって感じだったしね。

笈川:だんだん、るるぶ化が進行していって、歩くだけが残った(笑)。

ガッキー:僕とタケさんはこの前、雪山も行ってますから!

タケさん:まあ、バリエーションだよね。山も歩くし、街も歩く。

笈川:とにかく歩く。でも、これだけ歩けるのって結局、山歩きをしてる下地があるからなんですよね。

 

 

サクライ:なんか、だんだん魅力的に感じてきた。前回、笈川さんコーディネートで行った、京都るるぶハイキングも楽しかったもんなあ。

笈川:地元の人との触れ合い。

サクライ:笈川さんがダル絡みされてただけかもね(笑)。でもたしかに山より街のほうが出会いは生まれやすいかもしれない。

タケさん:いつか、このスタイルを海外でもやってみたいよね。東南アジアはよく行ってたんだけど、タイとかベトナムでやっても楽しそうなんだよね。

笈川:それ、良い! 台湾は? 台湾にも環状線あるんじゃないっけ?

ガッキー:台北にMRT環状線ってのありますね。

タケさん:台湾はご飯がとにかく美味いからねえ。夜市もあるし、歩きごたえありそう。

ガッキー:陽明山って山からは台北が一望できるみたいですよ。

笈川:最高じゃん。

ガッキー:距離も50kmくらいで設定できそう。

笈川:決まりで。

 

 

もはや「環状線倶楽部」とかに名前変えたほうが良い気もしてきましたが、なんにせよ、この人たち楽しそうです。次の旅を計画している様子は、まるで夏休み前の子供みたいなのです。

同じ目的地に向かって友と共に歩む。それだけで人は満たされるものなのかもしれません。

飲み過ぎだけども。

 

TAKE

山と酒と女子を愛する痛風49歳。
20代の頃から登山を始め、休日はもっぱらキャンプや登山を楽しむアウトドアマン。
最近は家の周りを2kmだけ走っている。

 

がっきー

朝日と夕陽を異常に愛するロマンチストハイカー。
鉄道とサウナも異常なほど好き。

 

 

Text: 櫻井 卓