Pre Tents travelogue 白馬大池テント泊と残雪の白馬岳登山

軽量なだけでなく、強度や居住性のバランスに優れたテントラインナップを揃える「Pre Tents」。
そんなPre Tentsの魅力を伝えるべく、LOGのメンバーが様々なアウトドアシーンでのPre Tentsの使用事例をレポートしていきます。
第1回目となる今回は、白馬大池山荘テント場にて宿泊をして、北アルプスの人気の山で日本百名山のひとつでもある白馬岳を目指す、1泊2日のテント泊登山をしてきました。
今回は、LOGメンバーとも親交があるほっそんさん( @hosson_1 )が同行してくれました。
以前から夫婦でオートキャンプを楽しんでいて、1年ほど前から登山にハマり、今回がテント泊デビューのほっそんさん。
さて、どんな山行になることやら、です。
想定外の雪渓を越えて無事にテント場へ

ロープウェイを降りて自然園駅に着くと、いきなりの雨に見舞われる一行。
しばし様子を見つつも、午後には天気が回復するという予報を信じ、雨が弱まるのを待って、いざスタート。

初日は目的地の白馬大池まで約4kmで、累積標高差も640mほどと比較的ラクな道のり。
テント泊装備で荷物は重いですが、のんびりと歩いていきます。
序盤は引き続き雨で、あいにく景色はそれほど楽しめません。

樹林帯を抜けて、初日のピークの白馬乗鞍岳がまもなくというところで、唐突に想定を上回る急登の雪渓が現れました。
下調べで雪渓があるのはわかっていましたが、思っていた以上に急で距離の長さに若干怯みつつも、チェーンスパイクを付けてロープを頼りに慎重に登っていきます。

なんとか無事に雪渓を登り切り、白馬乗鞍岳でホッとひと息。
気づけば雨が上がっていて、期待を感じる景色が広がっていました。
ここまで来れば、白馬大池まではあと少しです。

白馬乗鞍岳を下ると、初日のゴール、白馬大池と山荘が見えてきました。
7月ですがまだしっかりと雪が残る白馬大池。
2025年は雪が多かったため、北アルプスの雪解けは例年より遅いそうです。
景色の良さともうすぐ乾杯できる喜びにテンションが上がりつつ、足早に山荘へ向かっていきます。
快適な白馬大池山荘テント場にてキャンプ

山荘に到着したら、まずはお待ちかねの乾杯タイム。
冷えたビールが疲れた身体に沁みますね〜。
美味しいお昼ごはんもいただけて、山小屋のありがたみを感じます。
テント泊の場合、宿泊にかかる費用は大人1名4,000円。
チェックイン後、山荘の目の前にあるテント場へ向かいます。

土の地面が平らに整備された、とても快適なテント場。
設営場所は、白馬大池が見渡せるレイクビューの絶景ポイントに決定!
平日ということもあり、僕ら以外の利用者は1名でほぼ貸切状態でした。

設営場所が決まったところで、各々テントの設営をしていきます。
ほっそんさんは登山でのテント泊は初めてですが、オートキャンプ歴は長いのでテントの設営は手慣れたもの。
ペグの効きがよく、風も弱くコンディションが良好なので、設営もスムーズ。
以前からキャンプ用のテントとして、Pre TentsのBealockやLightrock 2を愛用してくれていますが、今回のテント泊デビューのテントはLightrock 1 / Whiteです。
どういった理由でLightrock 1 / Whiteを選んでくれたんでしょうか?
ほっそん フォルム、カラー、質感に魅力を感じ、元々はソロのオートキャンプ用にと買ったテントだったんですが、その後登山にハマり、いつかテント泊するならお気に入りのこのテントで、と決めていました。
また、登山仲間が強風時のテント泊で使っていた時に、他のテントが破れたりする中でLightrock 1はほとんど無傷だった、という話しを聞いていて安心感もありました。

時折パラパラと通り雨が降りましたが、設営後は総じて穏やかな天候で、のんびりと贅沢な時間を過ごします。
持ち寄った食事をつまんだり写真を撮ったりしつつ、山歩きのノウハウや山ギアの話題で盛り上がります。
今回実際にテント泊登山でLightrock 1 / Whiteを使ってみた感想を聞いてみました。
ほっそん 張るのも撤収するのもラクでした。テント場であまり見ないカラーリングもいいところですね。あえてデメリットを挙げるなら、超軽量ではないところでしょうか。ただその分、作りがしっかりしてるとも言えますけどね。

ちなみに今回LOGの笈川が使ったのは、Lightrock 1をベースに改良が施された「Wings」というPre Tentsのニューモデル。
Lightrock 1のシンプルなフレームワークを活かしつつ、より軽量性に特化。
約30%ほど重量が軽くなる予定で、ペグダウンも少なくなっているので、設営もさらに爆速になっています。
まだ試作段階ですが、2025年の秋ごろにはリリースできるように調整を進めているので、仕様など詳しい情報は今後インスタでお知らせしていきますね。
早朝3時スタートで白馬岳へ

2日目はテントを白馬大池にデポして、白馬岳のピークを目指します。
チェックアウト時間が10時でそれまでにテントを回収しなければいけないので、余裕を持って3時に出発。
にもかかわらず、山で迎える日の出の美しさに目を奪われ、写真を撮ってばかりでなかなか足が進みません。

朝日に照らされる白馬連峰とその後ろに連なる北アルプスの山々。
予報が不安定だったため一時中止も考えましたが、来て良かったと思わせてくれる壮大な眺めを堪能。

スタートから約3時間、6時過ぎごろに無事に山頂に到着しました。
この白馬大池から白馬岳へ向かうルートは、危険な箇所がほぼなく安全なので、初心者にもおすすめのルート。
向かう時は他の登山者とすれ違うことは少なかったんですが、山頂付近は反対側の山荘から登ってくる人たちで賑わっていました。

山頂からは正面に剱岳などの立山連峰が一望できます。
晴れ渡る青空に気分も爽快。
山の天候は変わりやすいですが、やはり晴れて眺めがいいと気持ちいいですね〜。
日本最大の山小屋 白馬山荘でひと休み

チェックアウト時間は迫っていますが、せっかくなので山頂から反対側に少し下ったところにある白馬山荘へ寄り道してみることにしました。
開業は1906年と100年以上の歴史があり、最大でなんと800人が収容可能な日本最大の山小屋なんだそう。
下り始めてほどなくして見え始めた巨大な山小屋の姿。
常に危険と隣り合わせの登山において、登山者にとって安らぎを感じさせてくれそうな堅牢な佇まいです。

時間が迫っていることも忘れて、朝食を頼んで優雅にくつろぎ始めるほっそんさんと笈川。
標高2,800mにあるとは思えないほど食堂のメニューは豪華で、まるでスキー場のロッジのような雰囲気。

と言いつつ、甘いもの大好きな私もロールケーキとコーヒーを注文。
600円のロールケーキとコーヒーがセットで1,300円の高級スイーツセット。
次に来ることがあれば、この山荘に泊まるのもいいなと思わせてくれる、束の間の休息時間でした。
チェックアウト時間ギリギリのため急いで下山

さて、気づけば時間はすでに7時40分。
チェックアウトまでに残された時間は2時間20分しかありません。。。
標準コースタイムだと2時間50分かかる道のりなので、普通に下っていては到底間に合いません。
ということで、休憩もそこそこにスピードを上げて一気に下山。
なんとかチェックアウト時間の20分ほど前にテント場に到着し、無事に撤収を完了することができました。
下りで急ぐと転倒のリスクもありますし、何より景色をほとんど楽しむことができないので、計画的な行程管理が重要ですね。

一部の時間を除いて晴天に恵まれ、良いコンディションの中、素晴らしい景色と時間を満喫することができた今回の白馬山行。
テント泊登山デビュー戦だったほっそんさんの感想はいかがでしょうか。
ほっそん 今回のルートは目的地がテント場の先にあるピストンコースだったこともあり、テントや寝袋などの荷物をテント場にデポして出かけることが可能だったことが楽しかったです!
2日目に、朝早く(というかほぼ深夜)に最低限の荷物で山頂を目指すことができたことに冒険心を感じました。
次にやる時は、今回LOGのメンバーの方々にしてもらったように、振る舞える料理を一品だけでも用意する贅沢さを足したり、それを持ってくることが負担にならないように、身軽にできるようにクックウェアを中心に見直し、荷物の軽量化を図りたいです!
<今回の行程>
① 栂池ゴンドラとロープウェイを乗り継いで自然園駅へ
② 自然園駅から白馬乗鞍岳を経由して白馬大池山荘テント場へ
③ 白馬大池山荘テント場で1泊
④ 白馬大池山荘テント場から白馬岳へ
⑤ 白馬山荘でひと休み
⑥ 白馬岳から白馬大池山荘テント場へ戻りテント撤収
⑦ 自然園駅へ戻りロープウェイとゴンドラにて下山
Special thanks @hosson_1
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