スペシャルな「Teon」が福井県越前市とのコラボで誕生
最近、LOGメンバーが足繁く福井県越前市に通っています。
なぜなら福井には美味いしいモノがたくさんあるから! ではなく(もちろんそちらも満喫しているようですが)、新幹線が通ったから(たいへん助かってます)でもなく、実は越前市には、高い技術力をもった様々な地場産業があるからなんです。そんな越前市の企業さんとコラボして、なにか作れないか、そしてそれをLOGとして販売するだけでなく、越前市のふるさと納税品としても展開できないか、というプロジェクトのために奔走中なのです。
そういうわけで頻繁に越前市を訪れ、さまざまな企業さんのもとにお邪魔して、見学&ご相談させてもらっています。
現在、漆器、縫製、寝具、ちょうちん、和紙などの候補があがっていますが、今回お邪魔したのは若泉漆器さん。創業1924年という老舗です。
越前市には1500年続く漆器の技術がありますが、若泉漆器さんは時代にあわせて多様な商品構成を確立し、現在はいわゆる業務用漆器を主に手がけている会社さんです。
業務用漆器とは合成塗料を吹き付けたもので、伝統的な漆器と違い、食洗機に掛けられるなど、使い勝手がとても良いんです。一般的に目にするのはレストランなどで使われるお盆や食器。外食産業を中心に、最近では学校給食、老健施設、病院等でも越前漆器は使用されています。
実は若泉漆器さんに伺うのは今回が2回目。前回訪れたときに見かけたスプーンが、プロジェクト始動のきっかけでした。ステンレスの柄の部分のみがコーティングされていて、質感にも変化があり、とても魅力的に映ったのです。
そこでLOGが展開しているステンレスの器「Teon」も、カラーや質感のバリエーションを出せるのではないか、というアイデアが生まれることになりました。
漆器=漆というイメージがありましたが必ずしもそうではないということで、強度やコスト面などのことを考えると、今回はウレタン塗装でお願いすることに。若泉漆器さん独自の樹脂製漆器の工程にくわえて、新たな技法である「ソフトコーティングクリアー」を施してもらうことにしました。
工場にはサンプルがたくさんあって、おどろくほどの色のバリエーションがあります。
「あれもいい、こっちもいい」
もう、LOGメンバーは迷いながらウロウロしっぱなしです。
とりあえず実際にTeonにウレタン塗料を吹き付けてみようということになり、その現場を見せてもらうことに。
職人さんがひとつひとつ、ろくろで回しながら手作業でスプレーしていきます。ロボットアームなどで自動的に吹き付けるのをイメージしていましたが、吹き付ける角度、量などはやはり職人さんの経験値と勘が必要になるそうです。
ファーストサンプルということで、漆器らしいワインレッドをオーダーしたのですが、ちゃんとTeon特有のゆらぎのある表面も生きています。
しかも触り心地も金属の硬さが緩和され、しっとりした良い風合い。
そして迷いに迷った結果、TECH COUNTRYとのコラボバージョンのカラーはマットブラックに決定! なんだか陶器のような雰囲気もあり、和のテイストとともに高級感もグッとアップしています。2024年10月にはTECH COUNTRY店頭およびオンラインでの販売を予定しています。
さらに、2024年中には、越前市のふるさと納税返礼品としても取り扱い予定。ふるさと納税バージョンは、越前和紙で化粧したスペシャルボックスにて販売を予定しています。乞うご期待!
<若泉漆器×LOG×TECH COUNTRY>
Teon bowl 370 越前漆器ver. Matte Black 税込5,500円
Teon tumbler 260 越前漆器ver. Matte Black 税込4,950円
Author : 櫻井 卓